「疲れた…」「体がしんどい…」なんて、つい口にしてしまうことはありませんか?
日々の悩みやストレス、疲労感は誰にでもありますよね。
そんな時にぜひ取り入れてほしいのが、疲労回復効果が期待できるハーブ「ローゼル」です。
メディカルハーブをおすすめする、ハーバルセラピストのMOMOKOです。
古代エジプトでは“不老長寿の薬草”とされ、あのクレオパトラも愛用していたと言われる「ローゼル」。疲れた体に、ぜひお試しください!
「ローゼル」ってどんなハーブ?
ローゼルの学名はHibiscus sabdariffa(ハイビスカス・サブダリッファ)。
ハイビスカスの仲間で、オクラと同じアオイ科に属しています。
美しいピンク色や黄色の花を咲かせ、光沢のあるルビー色の実をつけます。
私たちが食用として使うのは、花ではなく、実の外側の萼(がく)の部分です。
ローゼルの種まきは4月~5月、花は9月~10月に咲きます。
「ローゼル」の魅力
ローゼルには、ビタミンC、クエン酸、リンゴ酸などの成分が豊富に含まれています。
特に、クエン酸には新陳代謝を促進し、疲労回復をサポートする効果があります。
さらに、カリウムによるむくみの改善や利尿作用もあり、疲れた体を内側からケアしてくれます。
また、ポリフェノールが豊富に含まれ、抗酸化作用や目の疲れを和らげる効果も期待できます。
「ローゼル」と「ハイビスカス」の違いって何?
「ローゼル」と「ハイビスカス」何が違うの?とよく聞かれます。
基本は同じです。
ローゼル」は萼(がく)を食用として使うのに対し、「ハイビスカス」は観賞用の花としてよく知られています。
ハーブティーで「ハイビスカスティー」として飲まれるのは、実は「ローゼル」の萼(がく)を乾燥させたものなんですよ。
ちなみに、先日ハイビスカスティーをティーパックをいただきました。
ローズヒップなどもブレンドされており、酸味のバランスがよく、とても飲みやすかったです。
無印良品のものでしたが、最近は本当に手軽にハイビスカスティーも楽しめるようになりました。
「ローゼル」をティーで楽しもう
もし乾燥前の新鮮なローゼルが手に入ったら、そのままティーにしてみましょう。
マグカップ1杯につき2~3個のローゼルを使い、熱湯を注いで少し蒸らすだけ。
甘酸っぱく、フレッシュな味わいが楽しめます。
酸味が強く感じる方は、はちみつを加えるのもおすすめです。
お好みでどうぞ。
<萼(がく)を使用するのが通常ですが、ローゼルの実をそのままで使用しても大丈夫です>
「ローゼル」のティーもいいけど、ジャムや塩漬けも
ローゼルはティーとしてだけでなく、ジャムや塩漬けにしても美味しくいただけます。
この場合は萼(がく)の部分を使いましょう。
●ジャム
ローゼルと砂糖を、1対1の割合で、お水を加え10~15分煮詰めるだけ。
冷やすとさらにトロミが増して、クラッカーやパンにぴったりです。
●塩漬け
ローゼルと塩を10対1の割合で袋に入れ、しばらく置くだけ。
ご飯にのせて、洋風のお漬物感覚で楽しめます。(半年ほどもちます)
食感もカリカリ、まるで梅干しのような味わいです。
「ローゼル」は赤のパワーがいっぱい
疲労はため込むと「万病のもと」にもなりかねません。ローゼルはアントシアニンの成分の効果もそうですが、色、赤のパワーがみなぎっています。赤色は、生命力や情熱、活力、元気ややる気が芽生える色でもあります。まずはお茶から、「ローゼル」をあなたの生活にとりいれてみてください。